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医療としての遺伝子検査

「遺伝要因」の解明が病気の予防や健康管理に貢献

医療としての遺伝子検査
「遺伝要因」を調べて、病気の予防や
健康管理にも活用することができます。

人が一生の間にかかる病気の原因は、遺伝子が原因となる「遺伝要因」と、自分が住んでいる周りの生活環境、衛生状態や、食事、嗜好(喫煙やお酒など)、睡眠、ストレスなど生活習慣などによる影響が原因となる「環境要因」とに大きく分けられます。

「遺伝要因」は、一般的には「体質」とも言われます。
そして、近眼や肥満・糖尿病など、症状や病気の発症のしやすさなどの「体質」を決定する遺伝子を「体質遺伝子」といいます。

たとえば、風邪やインフルエンザなどの感染症は、ウィルスや細菌の量や種類などの環境要因だけによるものと考えられがちです。ところが、同じウィルスに感染しても、重症になる人もいれば、軽くすんでしまう人もいます。これは、人それぞれの「免疫力という体質」、つまり遺伝要因が大きく関係しているからです。

また、脳卒中、心臓病、高血圧、あるいは癌、糖尿病などに代表される生活習慣病の発症も、従来は環境要因の影響が大きいと考えられてきましたが、最近では、遺伝要因の影響もあると考えられて研究がすすめられています。

「体質遺伝子検査」を長期的な健康管理に役立てる

遺伝要因を早期に調べ、対策や可能性について知るために有効なのが、「体質遺伝子検査」です。体質遺伝子検査では、私たちの体の組織からDNAなどを取り出し、そこに書き込まれている遺伝子の情報を調べます。病気を発症する前から体質を予測できるため、病気を予防したり、健康管理に役立つといった利点があります。

これまでにも、太りやすい、骨が折れやすい、あるいは糖尿病の家系など、個人やその家族の体質が遺伝として語られることはありましたが、実際にひとりひとりの遺伝的な体質を調べることは困難でした。そのため、健康維持や病気予防の手段として、ビタミン剤などのサプリメントや健康食品などが広く普及してきたといえます。とはいえ、同じ方法や素材を用いたとしても、一人ひとりの遺伝的な体質に違いがあれば、その効果はさまざまに異なることでしょう。
例えば、糖尿病であれば、インスリンの機能にかかわる体質遺伝子を調べることで、糖尿病になりやすいかどうかのリスク判定が可能です。
こうした知識を得た上で、生活習慣病の予防の方法を選ぶと、遺伝的体質は一生涯変わることがないため、長期的な健康管理にも役立ちます。